2024/8/10小倉室山 星の工作と星空観察

v70

昨年の「小倉室山 星と音楽の夕べ」に引き続き2回目の開催となりました。

今年2024年は8月10日の開催。日本における代表的な星のイベントである伝統的七夕の日です。伝統的七夕は旧暦の7月7日で起源や由来からも真の七夕と言えます。

長野県は全域で星空がきれいに見えますが、中でも小倉室山は小高い山から緑広がる松本盆地と筑摩山地の景色と合わせて広く星空を楽しむことができます。

ホシキミラボ

コーヒー-夏の星空ブレンド-

常温で12時間かけ、夏の星空ブレンドの美味しさを十分に引き出したアイスコーヒーです。4つある星空ブレンドの中でも最初からアイスコーヒーを意識して作ったのは夏の星空ブレンドだけ。外で星空を見ながら長く楽しめます。温泉上がりにいかがでしょうか?

星のオーナメント

この工作は身近な材料で簡単にできます。星ができる瞬間がとても楽しいです。七夕の笹やクリスマスツリーの装飾にいかがですか?

材料

  • カットしたストロー5本
  • リボン(今回は70cmぐらいにカットしました。お好みの長さで)

作り方

生成AIアート

今回はDiscordというSNSの中のMedjourneyという生成AIを使用しました。

かまどのかみさま

昼の部で一緒に出店してくださったのはかまどのかみさまです。

店舗は安曇野市三郷小倉にあり、ゲストハウス安曇野地球宿の隣です。温かい雰囲気と丁寧なサービスが魅力の隠れ家的カフェです。おしゃれな店内では、豆から挽いた香り豊かなコーヒーや、店主こだわりのクラフトコーラやジンジャーエールを楽しむことができます。特に、焼きたてのマドレーヌやサクサクのクッキーは絶品で、多くの方がリピートしています。

モーニングメニューも充実しており、手作りのドレッシングを使った料理や、心と身体を癒す優しい味わいのスイーツが人気です。和室でゆったりと過ごしながら、ほっこりとした時間を楽しめるこのカフェは、子ども連れにもうれしい設備が整っており、家族での訪問にも最適です。

日常の喧騒から離れ、心温まるひとときを過ごしたい方にぜひおすすめしたいお店です。

ホームページ・SNS

Instagram:@kamado_no_kamisama

オンラインショップ:https://kamado-no.stores.jp/

住所

〒399-8103 長野県安曇野市三郷小倉4027

星空の見方と道具のお話

ところで普段どんなふうに楽しんでる?何を良く使う?望遠鏡持ってる?

寝椅子

鈴木は双眼鏡も望遠鏡も持っていますが、一番これを使います。星空は長く見ていたいけれど、長く見ていると首が疲れてしまいます。寝椅子は自然な目線を斜め上にしてくれるので疲れずにずっと見ていられます。コールマンのインフィニティチェアは近年アウトドアやサウナでの外気浴、いわゆる「整いイス」として注目を浴びています。Amazonでは色によって35%オフまで下がることがありますよ。

インフィニティチェア/コールマン

双眼鏡

双眼鏡と望遠鏡に共通することは両方とも人間の視力を上げる「スーパーメガネ」であることです。日中の使用では拡大の用途で気がつかないかもしれませんが、弱い光もキャッチするので肉眼では見えない繊細な星々の様子を楽しむことができます。ご家庭にある双眼鏡でも十分です。月のクレーターも良く見えますよ。ただし視野が狭くなって空全体を見るのには不向きです。流星群など空全体のどこに出現するかはわからないものに関しては肉眼が一番楽しめます。星座などある程度広い範囲を楽しめる双眼鏡もあります。

笠井トレーディング 2x40mm 星空観賞用双眼鏡

望遠鏡

望遠鏡は星を楽しむための道具としては有名な存在ですが、人間の視力では見えないものを広い夜空からピンポイントで場所を探し出して拡大して様子を見る目的の道具です。

触るところや覚えることが多く、使いこなすまでがなかなか難しいです。(今回も北が見えない場所であったこと、経験不足、時間不足が重なり設定に苦労しました。)

狭い範囲を拡大して見るものなので流れ星や星座を見るのには向いていません。そのかわり、月のクレーター、土星の輪っか、木星の縞模様、二重星などを見るのに適しています。

とても高額なものなので安易に買わない方が良いです。しかし、初心者でも価格や扱いやすさの面から入門におすすめな望遠鏡がいくつかあります。

国立天文台望遠鏡キット 5,280円+送料

コルキットスピカ 3,780円

両方とも組み立て式です。望遠鏡のしくみも学べます。三脚は付いていませんがカメラに使う三脚がそのまま使えます。国立天文台望遠鏡キットの方は組み立ては簡単。コルキットスピカは紙製なので色を塗ったりして個性的に仕上げることができ、きっと愛着がわきます!どちらも月の模様はバッチリ見えます!土星の輪っかぐらいは見えます!もしもこれで物足りなくなったら次の望遠鏡に進むくらいが良いと思います。

星空ガイドアプリ

iステラ

イベントで紹介できなかったのですが、スマホを空にかざすと今見えている星が何かを示してくれるアプリがあります。天野さんはiステラを使っていますが、様々なアプリがあるので探してみてください。

天体観測支援ツールSORA

天体観測支援ツールSORAは星空のシミュレーションとワークシートで天体観測の案内をするウェブアプリケーション。親しみやすい宇宙の本を多数出版されている国立天文台の縣先生が企画された。メニューや設定が少なく操作がわかりやすい。

安全のお話

一番大切なお話。星を見ることはおとなしいことだから危険なことはないと思われがち。しかし実際にはニュースになるほどの死亡事故が起きている。暗闇の中で遠くを見るときは足元に注意!

昼間ではありますが、案内人の鈴木も遠くの富士山が見えるところを人に教えようとして下に張ったロープに気がつかずに転び、コンクリートと骨で目の上の眉のところにある太い血管を切って大流血し救急車で運ばれた過去が…。

結局「遠くを見るときの近く」と「油断」がやばい!
人に注意してあげられるぐらいの余裕を持とう!

おすすめの星座や天文現象

りゅう座

安曇野と言えばりんご。
りゅう座はゼウスの黄金のりんごをヘラクレスから守るお話です。
夏の北極星の周りをぐるぐる周り一年中見られる星座です。近くの北斗七星に目が行きがちですが、一度見つけるとすぐにわかるようになるよ!

8/12ペルセウス座流星群

期間は7/17 – 8/24。8/12の23時ごろが極大(一番多い)。まだ明るいのでそこから暗くなっていく様子を一緒に楽しめる。みずがめ座δ南流星群も同時開催中でこちらは7/12 – 8/23。

流星群の楽しみ方

空全体を見る。放射点は秋の星座に分類されるペルセウス座。明るさの具合でどこで見えるのかどの方向に流れるかが全くわからないのでペルセウス座ばかり見ていても見ることは難しい。全天に現れるので全体をぼーっと眺めるのが良い。ずっと上を見ていると首が疲れます。空の高いところを中心して自然な体勢で見られる寝椅子がベスト。寝ていて車に引かれるようなことがないよう、安全確保をしっかりしよう!

8/10伝統的七夕

七夕の話は日本各地で諸説あります。

日も3つあります。①7/7②8/7(月遅れ)③伝統的七夕(2024年は8/10。旧暦にあたる)の3つ。いずれも紛れもなく七夕ですが、日本・中国古来の意味からすると③の伝統的七夕が本来の姿とも言えます。①と②は七夕の起源から新しい暦の都合で日がずれてしまっていてイベントとしての形が強いんですね。

元々は七夕とお盆は1つの行事でした。それが今の暦になったときに2つに分かれてしまったところがあります。

七夕と星空

星空でいうと夏の大三角とその間を流れている天の川が舞台です。
夏の大三角はこと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの1等星で構成されています。
ベガが織姫でアルタイルが彦星。織姫と彦星を会わせる存在のかささぎやカータリがデネブにあたりますが、デネブひとつというよりははくちょう座そのものを示しています。

安曇野・松本の七夕

イベントとしての日付は8/7で月遅れの七夕(②)にあたります。日本の中でも独特で300年ほどの伝統を持っています。軒先や縁側に飾られる吊るし人形が特徴で厄祓いの意味があります。お盆と同時というよりは七夕とお盆がひとつの行事で、今も本来の七夕とお盆を引き継いできていると言えます。彦星に合わせるために織姫を背負う謎の脚長おじさん「カータリ」が異色な存在です。

松本駅前のベラミ人形店さんで誰でも簡単に作れる七夕人形キットが売っている。和田さんがInstagramで紹介している工作動画は必見。

案内人の紹介

鈴木みきと

静岡県焼津市。星のソムリエ®星空案内人。天文宇宙検定2級。星検2級。ディスカバリーパーク焼津天文ボランティア。コスモプラネタリウム渋谷の永田美絵さんの影響で星に興味がわいて5年半。天の川を撮りたくて写真を始めてから3年。地元静岡では筆ペン教室の師範と私設図書館の副館長。コーヒーとサウナと旅行が大好き。

X(旧Twitter)ThreadsInstagram

河村幸子

静岡県浜松市在住。小学生が大好きで、地元の小学校にて朝は読み聞かせボランティア、放課後は算数先生をしています。リコーダーは一人で吹くより、皆で合奏するのが好きです。2つのグループに所属して音を奏でる喜びを日々感じています。2023年の星と音楽の夕べではリコーダー&朗読担当。

天野和代

静岡県静岡市在住。星空案内人(準)。ディスカバリーパーク焼津天文ボランティア。小さい頃から音楽が大好きで現在はピアノやエレクトーン、リコーダー等の演奏を楽しんでいます。2023年の星と音楽の夕べではリコーダー担当。

和田瑞紀

静岡県静岡市在住。星空案内人(準)、ディスカバリーパーク焼津天文ボランティア。2023年の星と音楽の夕べではマンドリンを担当(普段は静岡マンドリン愛好会でマンドロンチェロを演奏)。

Instagram

あとがき

宇宙は長い歴史の中でずっと観察され、引き継がれ、考えられてきたのに未だ謎が多い世界です。世界中の人々の考えを全て合わせてもまだ5%程度しかわかっていないと言われています。
つい最近興味を持った人も、どんなに頭が良い人も、まだまだ全然知らないことには変わりない、本当に誰もが興味を持って楽しめる世界だと思っています。

星空はどこでも気軽に見ることができます。だからこそ誰といつどこで見るかが大切だと思います。また僕たちとも星空を楽しみましょう。

ファインビュー室山の皆様並びに支配人の内田様、今回お声掛けいただいた前区長の大栗様、関係者の皆様、ご来場いただいた皆様に感謝いたします。

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