小倉室山と 星空の便り Web版 2026年7月

「小倉室山と 星空の便り」は、ホシキミラボが制作し、ファインビュー室山で毎月配布している星空だよりです。
ファインビュー室山のテラスから見える星空を中心に、その月の見どころや天文現象、星にまつわる話題をご紹介しています。
このWeb版では、紙面でご紹介した内容をもとに、写真や解説を交えながら、星空の楽しみ方を少しだけ詳しくお届けします。
ファインビュー室山から見える7月の星空
7月は、夏の星座が主役になる季節です。
東の空には、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結ぶ「夏の大三角」が高く昇ります。
南の空では、赤く輝くアンタレスを中心としたさそり座が見頃を迎えます。
ファインビュー室山のテラスは北東から南まで空が大きく開けているため、この二つを同時に楽しめるのが魅力です。
さらに、月明かりの少ない夜には、北東から南へ天の川が大きく横たわります。
天の川は、はくちょう座からいて座付近まで続き、まるで空を横切る一本の川のようです。
特に7月は、夏の大三角とさそり座がどちらも見頃を迎えるため、ファインビュー室山で星空を楽しむには最適な季節と言えるでしょう。
7月17〜18日ごろ 細い月と金星
7月17日から18日にかけて、日の入り後の西の空で細い月と金星が接近します。
金星は「宵の明星」とも呼ばれ、夕空でひときわ明るく輝く天体です。
ファインビュー室山のテラスからは西の低空が見えないため観察は難しいですが、お帰りの途中や西の空が開けた場所では、美しい共演を楽しめます。
夕焼け空と細い月、そして金星が並ぶ姿は、夏ならではの印象的な風景です。
7月7〜8日ごろ 月と土星
七夕のころ、月と土星が並びます。
土星は深夜から未明にかけて東の空へ昇るため、宿泊された方だけが楽しめる星空です。
秋に向けて少しずつ見頃を迎える土星を、一足早く眺めてみてはいかがでしょうか。
望遠鏡では美しい環を見ることができ、初めて見る方からも感動の声が多い人気の天体です。
ホシキミラボ通信
原作小説『この夏の星を見る』
辻村深月さんによる青春小説『この夏の星を見る』。
コロナ禍で思うように活動できなくなった天文部を舞台に、星空を通して人と人がつながっていく姿が描かれています。
実際の天文部の活動も取り入れられており、星が好きな方にも、これから興味を持つ方にもおすすめの一冊です。
角川つばさ文庫『この夏の星を見る』
小学生向けには、読みやすく再編集された角川つばさ文庫版も出版されています。
難しい表現が少なく、お子さんでも物語の世界に入りやすい一冊です。
映画『この夏の星を見る』
2025年には映画化もされました。
小説とは異なる映像ならではの魅力があり、作品の世界をより身近に感じられます。
星空を家族で楽しむきっかけに
親は原作小説、子どもはつばさ文庫、そして家族みんなで映画を楽しむ。
同じ物語を、それぞれの世代に合った形で楽しめるのも、この作品ならではの魅力です。
夏休みに親子で同じ物語に触れ、星空の話や感想を語り合ってみるのはいかがでしょうか。
読み終えたあと、そして映画を観終えたあとには、きっと夜空を見上げたくなるはずです。
星空と温泉を楽しむならファインビュー室山へ
ファインビュー室山は、日帰り温泉も人気な温泉宿です。
とろみのある柔らかな温泉、松本安曇平を望む景色、旬の食材を生かした料理など、多くの魅力があります。
夜になるとテラスは星空観察にぴったりの場所となり、7月は夏の大三角やさそり座、天の川が見頃を迎えます。
双眼鏡の貸し出しも行っていますので、ご希望の方はフロントまでお気軽にお声がけください。
双眼鏡を使うと、肉眼では見つけにくい星や星団、月の表情なども楽しめ、星空観察の楽しみがさらに広がります。
温泉でゆっくり過ごしたあと、テラスで夜風を感じながら星空を見上げる。
そんな贅沢な時間も、ファインビュー室山ならではの魅力です。
「小倉室山と 星空の便り」について
「小倉室山と 星空の便り」は、ホシキミラボが制作する月刊の星空だよりです。
舞台となるのは、安曇野市三郷にあるファインビュー室山。
毎月、その季節ならではの星空や天文現象、星にまつわる話題を、この場所から見える星空とともにお届けしています。
紙面はファインビュー室山のロビーでご覧いただけます。
Web版では、紙面では紹介しきれない楽しみ方や背景もご紹介しています。
「今月はどんな星空が見られるだろう。」
そんな気持ちで、毎月の便りを楽しんでいただけたら嬉しいです。
ホシキミラボについて
ホシキミラボは、静岡県焼津市を拠点に活動する星空コミュニティです。
「星空をもっと身近に。」をテーマに、観望会や講座、イベントの企画、情報発信などを行っています。
活動の中心は焼津ですが、ご縁のある場所でも星空を通じた取り組みを続けています。
安曇野もそのひとつです。
何度も足を運ぶうちに、この土地の景色や人、夜空に魅力を感じ、多くのご縁に恵まれました。
そのご縁が、「小倉室山と 星空のものがたり」へとつながっています。
この「小倉室山と 星空の便り」も、その活動から生まれた取り組みのひとつです。
これからも、小倉室山から見上げる星空の魅力を、毎月お届けしていきます。

